映画 「誰も知らない」 映画レビュー

誰も知らないという邦画を紹介させて頂きます。

 

 

主演の柳楽優弥史上最年少の14歳という若さで、2004年度カンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いた話題作。

母親を演じるYOUは引っ越しの際、子供は12歳の長男の明(柳楽優弥)だけだと嘘をつく。
実際子供は4人いて、彼らは全員学校に通ったこともなく、アパートの部屋で母親の帰りを待って暮らしていたが……。

 

 

実際に昔あった事件で、母親が父親の違う子供4人を置き去りにするという事件がありました。
おそらく両親のネグレクトにより、無戸籍で学校も通えないような実情は今の日本でも起きているようです。

 

 

whoismargot / Pixabay

子供たちの演技がまるで日常のようで自然な空気感が伝わっていて映画の重みが増していて見応えある映画でした。
途中からこれは映画なのか?ドキュメンタリーなのか?と錯覚するほど演技が素晴らしい。

実際の事件はかなり残虐だったそうです。この映画はそんな直接的な描写はありません、事件よりは内容は変わったりしていますが、しっかり伝わるように撮影されております。




 

langll / Pixabay

 

母親の帰りを待つ子供たちのたくましく生きようとする力や希望、熱意が演技に込められていて、決して後味の良い映画ではないですが、考えさせられる深い内容となっております。

もしかしたら自分がこうなってしまうかもしれません、
どんなに気をつけようと加害者になりうる”潜在性”は誰しもが秘めている、そんなメッセージがこの映画には込められていると思います。

ネグレクトーーー

ネグレクト(英: neglect)とは、児童虐待、障害者虐待、高齢者虐待のひとつ。 子供に対するネグレクトは育児放棄(いくじほうき)、育児怠慢(いくじたいまん)とも言う。 また、ペットの飼育放棄(しいくほうき)に対しても指すことがある。 neglectの原義である「怠慢・粗略」「無視・軽視」から生まれている。 (by wikipedia

 

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